硬膜外カテーテルの留置が上手くいくかいかないかは、

その後の麻酔管理に影響大である。

カテーテル留置がスムーズに行けば、心の余裕が生まれる。

麻酔管理をする上で、如何に冷静に平常心でいることができるかがポイントだから。

留置に手間取ったりすれば余裕がなくなる。

連鎖的に悪い方向に行ってしまう。


ところで、あなたはparamedian(パラ)?それともmedian(メデ)?

私の周りはパラメ派の方が多数派である。

私以外皆パラだ。

なので、新人たちも皆パラ。


これ実は大問題なんだ。

パラはメデに比べて難度が高い。

それにパラの方法が間違っている。

このため新人たちはどんなに時間をかけても留置できない。

パラは解剖が立体的にイメージできないとダメだからだ。

穿刺部位、刺入角度、深さ

これらがきちんと合わなければいけない。


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その点メデは、あまり問題にならない。

私は頸部以外すべてメデでおこなっているが問題なくほとんどできる。

瓦状になっている下部胸椎レベルも全く問題ない。

棘上靭帯が固くなっているときはさすがにパラにすることはあるが。


棘突起を左の人差し指と中指で挟んで、その間から針の先が外れないようにすれば絶対にその奥に硬膜外腔がある。

パラなら深さだけ考えればいい。

深さも2から6cmまでにはほぼある。だいたいは4か5cm。


パラでもいいだろう。

でも穿刺部位が間違っている人が多い。

棘突起からあまりにも遠い。

棘突起の直下から刺すようにしよう。

そうすれば、刺入角度深さもメデに近くなる。

メデに近くなるとは、成功の確率が高くなるということだ。