麻ペ漢.BLOG

麻酔科医による麻酔科医と麻酔科研修医のためのブログ & 麻酔科医、次の一歩『ペインクリニック』専門医合格集中講義

日本麻酔科学会第63回学術集会(福岡)が1週間後となりました。
http://anesth.or.jp/63rd/

「専門医なんていらない。」なんて言ってますが、

ちゃんと出席して、単位はできるだけ取りましょう。

e-learningがあるから、思いっきり博多を満喫するぞって方もいるかもしれませんが、

お楽しみは夜にとっておきましょう。

昼間は学会にきっちり参加して、夜思い切り遊ぶ。

お、なんだか学会に行くのが楽しくなってきたぞ!



尚、まさか宿泊先や飛行機・電車押さえてないってことないですよね?



私たち麻酔科医は臨時収入が少ない。

この臨時収入というのは、バイトとかではなくいわゆる「袖の下」のことだ。

よく言うと「心付け」のことだ。


麻酔科医が患者と接するのは、術前、麻酔中、術後の時だけである。

主治医のように長いこと接するということがない。

つまり、「心付け」される機会が少ないのだ。

手術中、患者の「いのち」を術者(主治医など)から必死で、もじどおり死守しているのに。


いままで数回しか「心付け」をいただいたことがないが、

「心付け」してくださる方には、パターンが在ることに気付いた。

そのパターンは二通りなのだが、

「信心深い」おばあちゃん、

そして、もう一つが「お偉い」あっちの方(頬に傷あり、チンピラではない)

なのだ。

あっちの偉い方も、おばあちゃんも、「心付け」するには理由がある。

ズバリ、「手術がうまくいきますように」だ。

おばあちゃんから貰うなんて以ての外だ!っていう人いるかもしれない。

でもね、もし私がもらわなかったらどう思うだろうか?

私たちへの「心付け」は、「玉串料」と同じなのだ。

だから、「こんなことしなくてもいいんですよ。」と言いながら、

「袖の下」ならぬ「白衣のポケット」に素早くしまうのだ。

ところで、いまでも外科医たちは「袖の下」を頻繁に貰っているのだろうか?


下記の画像は、「ザ!理想的麻酔科医」である。

吸入麻酔薬を扱っている製薬会社のポスターだ。

これがレジ部屋にドーン!と貼ってある。

 麻酔科医たるもの
画像 「理想的麻酔科医像」


レジ部屋も卒業して、私の部屋にはこのポスターはない。

アイドルのポスターもない(さすがにこのご時世なので貼れない)。


さて、私はどこまで「理想」に近づけただろうか?

いま言えることは、「理想」に限りなく近いことをしないと麻酔業務は務まらないということだ。

日々の麻酔管理を素直に行っていれば、良くも悪くも「理想的麻酔科医」になるものである。

さあ、日々、努力!

とはいっても、時には肩の力を抜くことも大切だよ。


私たち麻酔科医は、医師である前に一人の人間である。

医学書ばっかり読んでいてはダメなのである。

そこで、

「ノン医学書」をもっと読もう!

と題して、コレは!と私が思う本を紹介していこうと思う。

ノンフィクションもフィクションもアリだ。

記念すべき第1回目は、

リサ・ランドール氏の『ダークマターと恐竜絶滅』だ。




宇宙論最大の謎と恐竜絶滅の関係?!

宇宙論最大の謎とは、「ダークマター」のことだ。

6600万年前、忽然と地球上より姿を消した恐竜。

このような大絶滅は、何度も繰り返されている。

それも周期的に。

なぜか?

その謎の解答をリサ・ランドール氏は宇宙論から求めている。 

リサ・ランドール氏といえば、「ワープする宇宙」などベストセラーがある。



でも、ただのベストセラー作家ではない。

彼女は「ワープする余剰次元」論の提唱者の一人であり、将来のノーベル物理学賞候補である。

そんな彼女が恐竜の絶滅に関して、大胆な仮説を2014年に発表した。

その難解な理論を私たち素人にわかるように書いたのが本書『ダークマターと恐竜絶滅』である。

現代宇宙論最大の謎とされる「ダークマター」が天の川銀河と相まって、周期的にこの地球上の生命を大絶滅させるというのだ。

母なる地球も、宇宙の子供に過ぎないということだ。

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「専門医」資格っている?
「ブラックジャック」になる?という選択もあるか!?

ここで断っておくが、

「専門医」資格を取らないことは、何か専門分野を持たないことではない。

専門医制度に踊らされているのがタマラナいだけだ。

専門医資格を取りさえすれば良いとか..。

「ラパコレ」で2000mLも出血させ、「俺は胆道系の権威だ!」 と言って周りのスタッフを怒鳴り散らす外科医。
(補)この外科医、確かに論文では「胆道系、ラパコレの権威」らしい。 

はじめていく出張麻酔先で、必ずと言っていいほど挿管時に前歯を折ってくる麻酔科指導医。

手技がまったくダメな東大出の麻酔科専門医。

手術がまったくできない産婦人科教授。

・・・・・。


それでいいのか?

肩書とその人の能力が比例するワケではない。

それに「専門医」資格なんて誰でも取れるようになっているのだ。

こんな専門医資格、欲しいですか?
※まあ、欲しいですけどね。


ここで提案ですが、

これからは「専門家」になろうではないか!?

あるひとつの分野についてよく知ること。

誰にも負けないひとつの手技を身に付けること。


私たちは「専門医」を目指すのではなく、ある分野の「専門家」になるべきなのだ。

医師全員がなんらかの「専門医」になる時代だからこそ、

あるひとつの分野の「専門家」になる価値があるのだ。

さあ、あなたはどの分野の「専門家」になる?


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麻酔科に入局した諸君!

毎日充実した生活を送っているだろう。 

でも、中には五月病になってたりして...。

ゴールデンウイーク も終わり、夢も希望も消えてしまっただろうか?

麻酔管理に追われる日々...。

研修医時代が懐かしいなって人もいるかもしれない。

研修医時代にはなかったことがある。

それはバイトの当直だ。

研修医時代は誰かしら指導医がいた。

でも、バイト先では一人っきりだ。

当直先の夜間外来で慌てないための、書籍を紹介しておく。 

研修医時代の急患とはまた一味も二味も違う患者がくる。

そんな時頼りになるのは、あなたの日々の努力しかない。

そう、日々勉強だ。


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あわてないための、お守り本がコレ(↓)だ!!!


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【注】FXなど投資にはリスクがあります。あなたの大切なお金は自己責任で運用してください。

 

昨日から腰が痛い(><)!

手術室の看護師(女性)が腰が痛いって言ったらすぐに「トリガーポイント注射」してるんだけど、

自分ではできないし、かといって後輩にしてもらうのは怖いし、先輩は違う意味で怖いし、、、。

湿布様のお世話になっています。 


しかし、原因は何だろうか?

若干、右下肢の太ももがしびれている感もあるけど...。

「腰椎椎間関節症」かな。

「椎間板ヘルニア」ではないとおもうんだけどな~。

でも、「椎間板ヘルニア」の後発年齢は20~40歳台。

もしかして、、、、。

腰痛の原因は、お腹じゃないかと。

この出てきたお腹が...。


そういえば、医局員で寝違えただけなのに、この痛みは絶対にヘルニアだ!って言って、1週間休んだヤツいたな~。

医療従事者って、痛みに弱いんですよね。


「痛み」、人類にとって切っても切れないものですね。

ですから、「痛み」をきちんと理解しないといけません。

最近、もう一度学び直すという意味で、

小川節郎先生著の『医療従事者のための痛みガイドブック (Kindle版)』を読みました。


また、同じく小川節郎先生編集の『メカニズムから読み解く痛みの臨床テキスト』で学び直しています。


『メカニズムから読み解く痛みの臨床テキスト』は、ペインクリニックの専門医をとる方はぜひ読んでください。
これぐらいの知識はきっちり頭に整理しておきましょう。 

やっぱり、小川先生は偉大です。


ゴールデンウイーク 終わって、仕事のストレスが原因か?

う~、俺も1週間ぐらい休めば治るかも...。

やっぱり、先輩の目が怖い(><;)

「専門医」、、、

とる意味あるんだろうか?

何に役立つんだろうか?

ふと、そんな疑問が生じた。

私は、

現在、日本麻酔科学会の指導医・専門医と日本ペインクリニック学会の専門医を持っている。

Amazonで『麻酔科専門医認定筆記試験問題解説集』を買う

でもだから何だ?!

大学でこれらを持っているからといって、教授にはなれない。

じゃあ、総合病院では?

これまた関係ない。

では、ペインで開業したら?

別に、専門医持っていなくても開業できる。

ここで提案だが、

どうだろう「ブラックジャック」になるというのは。

もちろん医師免許はあることは前提として、

専門医制度にまったくしばられない自由!!!

みんなで「専門医」とらなかったらいいんじゃないか!


まあ、それでも私は更新するために一生懸命なんですけどね。。。

久々のブログ更新です。

ゴールデンウイーク、どうでしたか?

休めましたか?

麻酔科医は、他の科に比べてオンオフがしっかりしているので、

きちんと休んだでしょう!?

私は、暦通りに2日と6日以外は休みました。
といっても、6日は夜中に急患があって、7日の明け方まで仕事してましたけど・・・。


どこも行かなかったので、ホントにしっかり休みました。

で、何をしていたかというと、、、

寝ては、食べ、そして「Hulu」や「「Youtube」三昧の日々でした。

とくに「Hulu」では、

アメリカンドラマ、

「クリミナル・マインド」や「グレイズ・アナトミー」

を観てました。

「グレイズ・アナトミー」を観てると、レジデント時代を思い出しますね。

エレン・ポンピオがいい味出してます。

1969年生まれですよ。

声がとてもチャーミングだな~。


医師であれば、英語・英会話ができると世間一般には思われている。

だって、高校まで成績優秀であったんだから。

でも、英語の成績が良いのと英語・英会話ができるというのはまったく別物である。

私も英語・英会話が全くダメな医師であった。

というか、学生時代の英語の成績もありえないくらい悪かった。

英語以外の教科で医学部に合格できたけれども、英語の成績が良ければあんなに苦労しなかっただろう。

そんな私だが、英語・英会話を習得する一番良い方法を発見した(ちょっと大げさ)。


それは、「音読」だ!

英語を身に付けた人にとっては、あたりまえのことだ。

でも、英語難民にとっては、これがあたりまえじゃ~なかった。

音読することで、「英語脳」ができるのだ。

日本人が日本語で考えることができるのは、日本語脳ができているから。

英語で考えて、しゃべるためには、「英語脳」が脳内に構築されていなければいけない。

「英語脳」は、英文の「音読」でしかできない。


英単語を音読、

医学雑誌を音読、

ネットの気になる記事を音読、

・・・・・。

これで英語ができないわけがない。


(追伸)今日からゴールデンウイーク突入である。

悲しいかな、医師には全く関係ないことだが。。。

ゴールデンウイーク明けまでブログはお休みします。

ではまた(バイバイ)。良いお休みを。


私のとっておきの麻酔科の本は、

『Anesthesia for the Uninterested』である。
Anesthesia for the Uninterested

諏訪邦夫先生の訳による日本語版もある。
ユーモア麻酔学


麻酔科に入局した直後にこれら2冊を買い求め、

麻酔科学の基本と英語力を鍛えた(笑)。

ユーモア麻酔科学


とにかく読んでいて飽きない。

原著の題名には、ユーモア(humor)という単語は出てこない。

uninterestedである。

興味を持つな!って言われてもそうはいかない。

麻酔科学とユーモアという相反するようなことが、完璧に融合している。

麻酔管理中にでも読んでいたら、外回りの看護師から気持ち悪がられる。

ニヤニヤしながら読んでるんだからそれも当然か。

私も麻酔科医として、一冊ぐらい麻酔科関連の本を出したいものだ。

今時、「わかりやすい」なんて当たり前。

エロとの融合なんてどうだろうか?

『エロチック麻酔科学』なんて題の本でも出しますかな。


あなたも、コレといえる麻酔科学関連本を探してみて。




硬膜外カテーテルの留置が上手くいくかいかないかは、

その後の麻酔管理に影響大である。

カテーテル留置がスムーズに行けば、心の余裕が生まれる。

麻酔管理をする上で、如何に冷静に平常心でいることができるかがポイントだから。

留置に手間取ったりすれば余裕がなくなる。

連鎖的に悪い方向に行ってしまう。


ところで、あなたはparamedian(パラ)?それともmedian(メデ)?

私の周りはパラメ派の方が多数派である。

私以外皆パラだ。

なので、新人たちも皆パラ。


これ実は大問題なんだ。

パラはメデに比べて難度が高い。

それにパラの方法が間違っている。

このため新人たちはどんなに時間をかけても留置できない。

パラは解剖が立体的にイメージできないとダメだからだ。

穿刺部位、刺入角度、深さ

これらがきちんと合わなければいけない。


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その点メデは、あまり問題にならない。

私は頸部以外すべてメデでおこなっているが問題なくほとんどできる。

瓦状になっている下部胸椎レベルも全く問題ない。

棘上靭帯が固くなっているときはさすがにパラにすることはあるが。


棘突起を左の人差し指と中指で挟んで、その間から針の先が外れないようにすれば絶対にその奥に硬膜外腔がある。

パラなら深さだけ考えればいい。

深さも2から6cmまでにはほぼある。だいたいは4か5cm。


パラでもいいだろう。

でも穿刺部位が間違っている人が多い。

棘突起からあまりにも遠い。

棘突起の直下から刺すようにしよう。

そうすれば、刺入角度深さもメデに近くなる。

メデに近くなるとは、成功の確率が高くなるということだ。


みなさんのお手元に、

「NEWS LETTER 2016 vol.24 no.2」

が届いているだろう。

まあ、「第63回学術集会 注意事項」は読んで確認しておいてくれ。

3ページ目に、教育委員長の稲田先生から「重要 日本専門医機構更新申請について」という大事な記事がある。

なんかいろいろコロコロ変更される。

一斉に全員が2019年に新しい専門医認定になるのではないとのこと。

早い人ではすでに(2016年4月1日から)、新たな専門医認定機関となっている。

それに合わせ機構専門医更新申請期間も変更になっている。

まあ、こっちのほうがわかりやすいかな。

もう変わらんでよ。


ところで、あなたは「基本19診療科」を知ってる?

http://www.japan-senmon-i.jp/program/list.html

もちろん「麻酔科」は入ってます。

救急科やリハビリテーション科も入ってます。

内科、外科などの従来の科はもちろん、臨床検査、病理、総合診療科も。


麻酔科も救急もリハビリもってワケにはいかなくなるのか?!

サブスペシャリティ領域で麻酔科に関連するのは、集中治療ですね。

基本診療科に入ってもいいんじゃないかと思うんだけど。

ペインクリニック科はまだ、サブスペシャリティ領域に入ってませんが入るでしょ!?。


英語ができない麻酔科医はどのくらい存在するのだろうか?

これを知るには、まず「英語ができない」を定義する必要がある。

ここでいう「英語ができない」とは、

・学会発表の時に質疑応答ができない

・留学生や外国人スタッフと会話ができない

・外来に外国人の患者が来たらと、毎日ビクビクしている

としよう。


英文雑誌をなんとか読める人は多い。

英文雑誌に投稿することもできる。

これらはパターンが決まっているし、専門用語はわかるので何とかなるのだ。

投稿する時には、翻訳業者に頼めばいい。

でも、会話はできない人が多い。

専門的な会話でもだ。

(オススメ書籍1)あの俳優は、なぜ短期間で英語が話せるようになったのか? (SB新書)



俺は「英語ができない」なんて言っていられない時代なのだ。

私たちは、最難関の医学部受験を突破してきた。

受験英語は、得意だった。

ちょっとしたコツをつかめば、「英語ができる」に変れる。

自信を取り戻すことができる。

(オススメ書籍2)私が英語で「論争」できるまでにやってきた唯一のこと



意識を変えよう!

どうしても私たちは完璧な英語を目指してしまう。

私たちは日本人なのだ。

ネイティブ並みになることは基本不可能と思ったほうが良い。

デーブ・スペクターになろうなんて思うな。

会話の内容で勝負しよう。

片言でもいい、内容の濃い話をしよう。


新入医局員何人くらい入りましたか?

うちは3人です。

ところで、硬膜外カテーテル留置させてますか?

腰部ならさせるけど、胸部はさせないってところもありますね。


うちはスパルタ式なので、意欲のある研修医にもカテーテル留置をさせるくらいなので、

もうビシバシ、新人たちにはさせています。

ところでそれで問題となるのが、

①留置に時間がかかる

②効かないことがある

③「ポン」することがある


この3つ。

どれも新人でなくても時にベテランでも起こすことですが、

やはりどうしても新人では多くなります。

①時間がかかる


どこで手を変わるか?

なかなか悩みますね。

外科医が部屋の片隅で腕組みなんかしてみてる時はなおさらです
(下っ端の外科医なら問題ないんですけど、教授様がおいでになってしまった時にはもうさすがに変わります)。

②効かない

術中に気づいても、これはもうどうもできないですね。

留置時に察するしかありません。

③「ポン」する

最近の新人は大胆なんだよな~。

俺なんて若いころは(今も若いが)、ツーイ針なかなか進められなかったのに、今どんどん進める。

2cmぐらいで硬膜外腔に到達ってこともあるのに、いきなり3cmも入れるし、1cmぐらいグッといれるし、、、

おいおい!!!!! もうやばいって!

ってことが多いんですよ。


あ、すいません。

「ポン」するっていうのは、髄液がドバドバと出てきちゃうことです。

①~③はどれも日々の硬膜外麻酔管理上起こりうることばかりですが、

患者さんにとっては、とくに②③は大問題です。


麻酔科医にとっては1症例に過ぎないが、患者にとっては単なる1回の手術ではないのです。

医師というのは、経験を積まないと成り立たない職業です。

私たちにはやり直すチャンスはありますが、患者にはそのチャンスはないかもしれないのです。

日々の1症例1症例を大切にしてください。


もう第63回日本麻酔科学会学術集会の事前参加登録を行っただろう。

締め切りは4月28日(木)正午だ。

第63回日本麻酔科学会学術集会 事前参加登録のご案内

ところで、この事前参加登録のシステムどうにかならないだろうか?

一度、登録してしまうと変更ができないのだ。

これにはマイッタ。

今時変更できないってどうよ!!!

確かに、注意書きありますけど・・・・。

学会に問い合わせしたら、「後日e-learningがありますからそちらで受けてください。」とな。

もちろんお金もとるんだけどね。

そのために変更できないようにしているんじゃないか?!

変更できないっておかしいだろうが~~~~。

第64回の日本麻酔科学会学術集会ではちゃんと変更できるようにお願いしますよ、第64回の会長、土田先生!!!!!


麻酔覚醒時に大きな声をかけたり、肩をたたいて刺激する人がいる。

おいおい、BLSでさえ「肩たたき」しないよ。

大きな声で呼びかけなくっても、ちゃんと麻酔管理していればすぐ覚める。


大きな声で呼んで、肩たたいて刺激するから、ほら、、、

患者が暴れて、手術台から落ちそうでっせ。

現に、落ちたとこ見たことある。

急いで抜管。

息しない,,,慌てて再挿管、、、

なんてことになる恐れも。


静かに患者が自発的に呼吸し,眼を開けるまで待とう!

今使用している薬剤はどれもすぐに覚めるものばかりなんだからさ。


リバースする?

リバースとは、

リバース【reverse】
裏。逆。反対にすること。 広辞苑第五版より

手短に言ったら、筋弛緩薬の作用を戻す(拮抗する)こと。

ブリディオンを使用するようになっても、「リバースする」で通じる。

ところで、

アトワゴリバースの使い方間違ってますよ。

それとっても危険ですから。

最近は、TOFモニターを使用して管理しているからリバースすることないかもしれない。

まして、筋弛緩回復剤スガマデクス(ブリディオン)があるからアトワゴリバースを使わないとこ多いだろうね。

でも私が勤めているところでは、ブリディオン高いからってルーチンで使わせてくれないんだ。

でも、

筋弛緩薬を持続投与したり、

閉創時に外科医がお腹硬いとか言うから、

抜管時にTOFが戻ってないなんてことも。

で、あわててアトワゴリバースを、、、

おいおい!!!!!

ブリディオンとアトワゴリバースを混同して使ってはいけません。

用法及び用量に関連する使用上の注意

1.
    本剤の投与は,筋弛緩モニターによる回復又は自発呼吸の発現を確認した後に行うこと.


ちゃんと添付文書に書いてありますよ。
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1233500G1029_1_03/



稲田先生の『麻酔への知的アプローチ』をしっかり読もうよ。
(補)↑この本ドンドン厚くなっていくな〜。

筋弛緩作用が遷延しちゃいますよ。


TOF比の値と臨床的意義 (麻酔実践ハンドブック 改訂第4版 p51より)
TOF比の値と臨床的意義





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